工場の換気について | 工場用ダクト、空調、局所排気なら|愛知・岐阜・三重・静岡|(有)大矢設備

工場の換気について

工場の換気について

工場換気の目的

工場換気

 

工場の換気は、人の呼吸で発生する炭酸ガス(二酸化炭素)や体臭の希釈、燃料を燃やしたときに発生する有害物質、汚染物質、熱など作業環境を悪化させる物質を作業空間から速やかに取り除き、作業環境の改善と作業者を健康障害から守ることを目的としています。


不十分な換気が原因で起きる健康障害には、工場の用途によって異なりますが、じん肺、有機溶剤による中毒、特定化学物質による中毒、一酸化炭素中毒、酸素欠乏症などがあります。

こういった健康障害を防止するため、健康に有害と認められる作業場は法律により定期的に作業環境の状態を監視することが義務づけられいます。(労働安全衛生法施行令)

 

工場換気の方法

工場換気の基本は、工場内の空間へ有害汚染物質を拡散させないことです。
有害汚染物質の発散する場所が工場全域にあるときや、有効な局所排気が行えない場合には、拡散した有害汚染物質を作業場から速やかに除去するか、その濃度を安全なレベルまで希釈するなどの方法が必要となります。

以下それぞれの換気方法を簡単にご説明します。

局所排気

発散する有害汚染物質を、その発生源にフードなどの排気口で吸引し、除去する方法です。
局所排気は吸込み口に吸い込まれる空気の流れに乗せて有害汚染物質を排除するもので、発生源のごく近くに排気口が設置できる場合に有効です。

プッシュプル換気

発生源の近くにフードなどの排気口が設置できず、吸込み気流だけでは有害汚染物質を吸引できない場合に、吹出し気流の助けを借りて、有害汚染物質の拡散を防ぐ換気方法です。

置換換気

工場内の広い範囲で有害汚染物質が発生するなど、拡散が防止できない場合に、工場内に一方向の流れを形成し、有害汚染物質で汚染された空気を清浄な空気で押し出すようにして排気する換気方法です。

工場内に発熱源があるような場合、工場下部から清浄な空気を供給し、天井部から熱気を排出するのもこの換気方法です。

希釈換気(全体換気)

工場内に拡散した有害汚染物質の濃度を清浄な空気を用いて人体に安全なレベルまで希釈する換気方法です。

 

工場内の空気中の汚染物質の分類と性状例

空気中の汚染物質の分類と性状例をまとめました。

分類 状態 性状
気体の物質 ガス 気体 常温、常圧(25℃・1気圧)で気体(臨界温度が25℃以下)のもの シアン水素、臭化メチル、ふっ化水素、硫化水素、アンモニア、ホルムアルデヒドなど
蒸気 常温、常圧(25℃・1気圧)で液体または固体(臨界温度が25℃以上)の物質が蒸気圧に応じて発揮または昇華して気体となっているもの 塩素化ビフェニル、アルキル水銀、クロロメチルメチルエーテル、ニトログリコール、よう化メチル、フェノール、アセトン、トルエンなど
粒子状の物質 ミスト 液体 液体の微細な粒子が空気中に浮遊しているもの クロム酸、コールタール、シアン化物、硝酸、硫酸など
粉塵(ダスト) 固体 固体有機物に研磨、切削、粉砕などの機械的な作用を加えて発生した固体粒子が空気中に浮遊しているもの 石綿、硫化カドミウム、無水クロム酸、五酸化バナジウム、二酸化マンガンなど
ヒューム 気体(例えば金属の蒸発)が空気中で凝固、化学反応を起こし、固体の微粒子となって空気中に浮遊しているもの 溶融金属の表面から発生する酸化物、例えば酸化鉛、酸化カドミウム、酸化ベリリウム、五酸化バナジウムなど

 

工場の換気についてご理解を深めていただいたと思います。

換気方法は工場ごとで異なりますが一番多いケースはやはり局所排気です。
新しく換気を始める場合のダクト設計や、作業ラインの変更にともなうダクトレイアウトの変更などの相談をよくいただきます。

次は、ダクトの設計法をご覧ください。

 

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2009年09月08日更新